あがり症と性格

 

あがり症と性格:あがり症は性格なのか

あがり症は、今まで、個人の性格や性質だと思われてきました。しかし、現在では、あがり症の人は、次のような病気であることがはっきりしています。

  • 社会不安障害(SAD):社会的な場面で不安や恐怖を過大に感じる人

あがり症は、1980年まで原因がよく分からなかったため、「生まれつきの性格」として、ないがしろして扱われてきました。あがり症は性格だと考えられていたため、「三つ子の魂、百まで」のことわざのように、死ぬまで治らない個人の性格の問題だと思われていて、病院へ行っても治療もしてくれず、どうしようもなかったわけです。そのため、理不尽にスパルタ教育を受けさせられたり、根性論で修行させられたり、ときには拝み屋のお世話になるしかありませんでした。

しかし、最近、あがり症の人に共通して起きている現象が、解明されるようになってきました。そして、あがり症の方が、緊張しすぎて、不安や恐怖さえ感じてしまうことにより、脳内が、いつもの正常な状態とは異なる状態になってしまうことが、分かってきたわけです。

そして、1980年より、あがり症は病気として診断されるようになり、アメリカの精神疾患の診断基準で、次のような病名として呼ばれるようになりました。

  • 1980年:社会恐怖(DSM-Ⅲ)
  • 1994年:社交不安障害(DSM-IV)
  • 2008年:社会不安障害(日本語訳の変更)

そのため、1980年以降は、あがり症は、性格の問題ではなく、病気だと考えれるようになって治療の対象となっています。そして現在では、「あがり症」は「社会不安障害」という病名で、保険適用を受けながら治療を受けることができます。

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あがり症と性格:あがり症の治療

あがり症は「社会不安障害」として、精神科できちんと治療を受けることができます。あがり症の治療に使われる薬は、「SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)」や「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」や「β遮断薬」などが使われますが、その中でも、1999年に厚生労働省でも認可された「SSRI」という薬の登場が、特に、あがり症の解決に役立つことが分かり、治療に大きく貢献してきました。

そして現在では、次のように、お薬を使いながら、あがり症を治療していきます。

  1. 薬を服用しながら、異常な不安や緊張、恐怖を克服し、コントロールする術を学ぶ
  2. 認知の修正を行い、自分に自信をつけていく
  3. 最終的には薬を卒業する

以上のような治療を行うことで、あがり症は「治る」病気となったわけです。

世の中には、あがり症で困っている方も多く、あがり症により、社会生活だけでなく、普通の人生を歩めなくなってしまっている方もたくさんいます。例えば、あがり症のため、恋愛をしたいのにできない、結婚したいのにできないと悩んでいる人は、20代や30代の男女だけに限らず、さらに年配の方も含めて、増えていっています。しかし、あがり症の治療をすることで、そのような不毛だった人生も、簡単に変えることができるわけです。実際、多くの患者さんは、治療によってあがり症を克服し、まったく違う人生を歩み始めています。

ただし、いきなり精神科に通うのにはハードルが高いと感じている方も多いかもしれません。そんな慎重な方は、まずは、あがり症の不安や緊張、恐怖をコントロール術を身につけることから、始めてみるのもいいかもしれません。あがり症の克服法にもいろいろありますが、その中でも『あがり症改善プログラム』は、具体的な方法を多く取り上げていて実行しやすく、さらに5段階のステップで少しずつ試せるため、高い評価を受けています。そのため、あがり症のコントロール術をとりあえず知っておきたい方は、『あがり症改善プログラム』もチェックしておくといいかもしれません。

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